矢印を外側に向け、周囲を頼ることで引き寄せたBuddy賞 ー2025年度上期Buddy賞受賞者 結城さんインタビュー
ギークスでは半期に一度、全社員が参加するギークスアワードにおいて、Buddy賞の授賞式が行われます。
ギークスメンバーの「挑戦と成長」の結晶。仲間を讃える文化を体現した、2025年度上期ギークスアワードをレポート!
Buddy賞とは、ギークスが大切にしている「挑戦・楽しむ・成長・感動」という仕事に臨む姿勢を体現し、メンバーの行動指針でもある「10の心得」を実践するなど、半期に最も活躍したメンバーに贈られる賞です。 社員投票をもとに選出されます。
今回は、2025年度上期のBuddy賞を受賞したIT人材事業本部 マーケティング部 ISチームの結城さんに話を聞きました。
自分がこれまでやってきたことが伝わったという実感

ーBuddy賞、受賞おめでとうございます!ギークスアワード当日、受賞者として名前を読み上げられた瞬間の率直な思いを教えてください。
ギークスに新卒入社してから、Buddy賞の受賞は大きな目標だったので、名前が呼ばれた時はその気持ちが溢れ出るかなと思っていたのですが、実際のところは、受賞できて良かった、自分がこれまでやってきたことがメンバーの皆さんに伝わっていたと、ホッとした気持ちが強かったです。
ー自分がやってきたことが伝わったという言葉もありましたが、Buddy賞を受賞できた要因はどのような点にあると考えていらっしゃいますか。
EP部からマーケティング部に異動して1年ちょっとになりますが、業務を進めていく中で、矢印が内側に向いていたことに気づいたんです。数字を守らなきゃ、KPIを達成しなきゃという気持ちからどんどん保守的になってしまって、周囲を頼りきれていない、協力体制があまり築けていないのではないかと感じました。矢印を外側に向けて、他部署をはじめ、多くのメンバーと積極的にコミュニケーションをとろうと決めたんです。
また、部長の小澤さんが「自分の役割を全うしよう」という話をされていて、任された役割を果たすことに対しても、これまで以上に意識を傾けました。AI利活用プロジェクトやフリノベなど、他部門と連携するプロジェクトにもいくつか参加していたのですが、そこでも自分の役割を意識したことが、Buddy賞に繋がったのだと思います。

ーBuddy賞のトロフィーは、同じISチームの湯目さんから手渡されました。湯目さんからのお祝いのメッセージも含め、壇上ではどのような気持ちだったんでしょうか。
湯目さんからのトロフィー、そしてメッセージは、めちゃくちゃ嬉しかったですね。異動してすぐに、業務内容などを丁寧に教えていただいて以来、ずっと一緒にやってきています。お祝いメッセージでも会場中に笑いを届けていましたが、湯目さんがその場にいるだけで空気が和み、前向きな気持ちで仕事に臨むことができるんです。日々支えていただいている方からのメッセージは深く沁みました。
ー壇上での結城さんご自身の受賞者スピーチの内容も教えてください。
今回、もしBuddy賞を受賞できたら何を話そうかなと思って、アワードが近づくにつれて、夜な夜なイメトレしてたんです。私自身、ああいった舞台に立つと、頭が真っ白になってしまうタイプなので、まずは「マーケティング部の結城です」とちゃんと言わないと…というところからシミュレーションしていました。
感謝の気持ちを壇上で伝えたいと思う一方で、それは直接目を見てお伝えしたいという気持ちもあったので、私がどういう気持ちで、どういう仕事をしているのか、また、EPからマーケへと異動した自分のキャリアについて話しました。当日は内定者の皆さんも出席されていましたし、ギークスでの私自身のキャリアについて話すことで、選択肢や視野が広がる機会になればいいなと思いました。
壇上で会場を見渡した時、この景色はBuddy賞を受賞しないと見ることはできないんだと思って、すごく贅沢な時間だなと感じたんです。そしたら、緊張感が収まって、冷静な自分がそこにいました。今思い出すと、また見たくなりますね。
社内プロジェクトへの参加が、自分の業務に活きてくる

ー結城さんにとって、2025年度上期はどのような半年間でしたか。
先ほどもお話ししましたが、内側に向いていた矢印を外側に向けた半年でした。
IT人材事業本部では、自分の部門の仕事以外にも、たくさんのプロジェクトに参画する機会があるのですが、私は、事業部内のAI利活用、ITフリーランスの福利厚生プログラムである「フリノベ」の運営、そしてマーケティング施策である友人紹介の推進という3つのプロジェクトに参加しました。これらは部門の垣根を越えて、メンバーが連携しています。
それぞれのプロジェクトで使う発想やスキルは違うんですが、私にとっては「顧客満足度を高める施策」という共通項で括られるものでした。プロジェクトで得たものが自分の仕事に還元され、それが他のプロジェクトに生かされていくという経験を積むことができたのは大きかったですね。
ーこの半年で印象に残っているエピソードはありますか。
私が所属しているISチームで追いかけている数字が落ち込んだ時期があり、どうしようと悩んでいたんです。意を決して、ヘルプの声を上げて、他のメンバーを頼ってみると、少しずつ状況が変わり始めました。その時、周囲をもっと頼っていいんだと気づいたんです。一人で頑張らなきゃと思っていた自分にも気づかされて、チームで数字を作ろう、みんなに背中を預けようと意識や行動が変わった瞬間でした。

ー今回のBuddy賞の受賞者の皆さんは、チームでの動きやメンバーへの貢献などが受賞要因や印象に残るエピソードとして語られている印象です。
私の場合も共通している部分はあると思います。何に困っているのか?どこがうまく回っていないのか?など、現場の声を細かく聞くようになりました。「こぼれ球を拾いにいく」ようなイメージです。
現場のことを把握できるようになると、反対に、私自身の仕事のことも周囲に伝わってないかもしれないと感じるようになり、アピールするわけではないのですが、自分の仕事を知ってもらうように努めました。そういった動きから、協力体制が生まれていくんだなと考えるようになりましたね。
ー先ほど、複数のプロジェクトに参加しているお話もありましたが、その中でのエピソードはありますか。
AIのプロジェクトの中で、業務効率化をテーマにGASの勉強会をやったんです。私自身、Excelを使った業務がけっこう好きなので、勉強会では自分なりのtipsなどもお伝えしたんですが、「そんなことできるの?」「助かる!」といった声を寄せてもらえて、意外と重宝するスキルだったのかもしれないと驚きました。自分が組織に還元できるものを持っていたんだと自覚できたことも嬉しかったです。
「妥協のないつながり」から生まれるプロ意識

ーここからは結城さんご自身のことについて伺いたいと思います。Buddy賞インタビューでは恒例なのですが、好きな「10の心得」を教えてください。
Buddy賞を受賞した時に「これで受賞者インタビューの取材を受けられる!」と思って、過去の記事を読みながら、コソコソと準備していたんです。ということで、私の場合は「妥協のないつながり」です。馴れ合いで仕事したくないですし、プロフェッショナルとしてお金をもらっているので、これは当たり前のラインというか、譲れない部分です。
ー「10の心得」以外でも、仕事上で大事だと考えていることはありますか。
間接部門だからこそ、顧客について一番考えている存在でなければならないと考えています。私たちは仕組みを考える役割も担っていますし、システムやサービスのあり方を検討する場面もあります。顧客への価値提供を考える上で、現場よりも顧客を想い、考えられる存在でなければ、仕組みを整えることはできません。もちろん、現場で情報収集を進めることも重要ですが、まずは「想うこと」が大切だなと感じています。

ーマーケティング部の場合は、SESの方々と仕事する機会も多いと思いますので、EP部の時とは違う気づきや学びもあったのではないでしょうか。
SESの皆さんに業務を依頼する機会が増えたのですが、その業務の目的や背景を明確に伝える必要性を感じました。一つひとつの業務への納得感や理解度が増すと、アウトプットも変わってくるんです。社内のメンバー同士であれば、言わなくても伝わる部分はあるのかもしれませんが、言わなくても伝わるというのは自分だけの視点ですし、その視点にも限界があると気づきました。
第3者を介することで得た気づきもあったので、最近は、外に足を運んで、自分自身を広げるアクションを始めました。直近だと、マーケティング全般を体系的に学べるセミナーや顧客満足に対する基礎知識、データ活用×AIなど、業務に活きる内容で、かつ自分が興味を持ったインプット機会に積極的に参加するようになりました。
こういった機会を通じて、自分が「井の中の蛙」になってしまっているのではないかという危機感が生まれたので、この危機感を糧にさらに成長していきたいです。
ーでは、最後にこれからの目標をお願いします。
マーケティング部に異動してきて1年経ちますが、マーケティングのことを語れるのか、市場の動向をわかっているのか、AI導入が当たり前になる中で正解を提供し続けることができるのかなど、いろいろな課題が思い浮かんでは離れないというような状態です。また、チームや現場が上手くワークしていくように、マネジメントの観点のインプットも必要だと感じています。本当に課題ばかりです。
「変化のスピードに対応できる自分でありたい」という想いが日々強くなってきているので、自分自身の視座を引き上げ、マーケティングを語れる人材になるべく、その土台を固めていきたいですね。
ーありがとうございました!
Buddy賞を受賞してなお、ご自身の課題が山積みであると自覚し、成長意欲を高く持ち続けている結城さん。インプットの機会を求め、自己投資し続ける姿に、取材をするこちら側も刺激を受けました。
複数のプロジェクトに参加し、様々な場面でますますご自身の価値を発揮していくであろう下期の活躍を応援しています。
改めまして、2025年度上期Buddy賞の受賞、おめでとうございます!