共に挑み、共に創る。デジタル社会の進化を支える。ーアライヴ代表 増田智紀インタビュー

ギークスグループは、IT人材事業のさらなる成長を目指し、2025年2月に株式会社アライヴを新たにグループに迎え入れました。このグループインを機に、代表取締役社長に就任したのは、ギークスに新卒で入社し、IT人材事業本部 EP部の部長だった増田 智紀です。
アライヴはこれまで、「ITソリューション」「ITインフラ運用・サポート」「システム開発」の3つのサービスを柱に、IT人材に特化したソリューションを提供し、変化の激しいIT業界で「安定」と「挑戦」を両立させてきた成長企業です。
新生アライヴを率いる増田 智紀に、その事業内容や強み、メンバーへの想い、そして今後の展望について深く伺いました。
IT人材市場での経験を糧に、事業・組織を推進

ー増田さんは、親会社であるギークスでのキャリアを経て、アライヴの代表に就任されましたが、その経緯を教えていただけますか?
アライヴの代表に就任するまで、私はギークスにて法人営業からCS部長を経て、案件参画先を探すITフリーランスの方々に対し、案件提案から成約までをサポートするEP部の部長を務めていました。ITフリーランスへのサポート体制の充実が強みであるギークスの中で、メンバーによる細やかな支援とAIやデータを活用したマッチング精度の向上を通じて、提供サービスの進化に貢献してきました。
アライヴのグループインにあたっては、検討プロジェクトの一員として企業分析やギークスグループとのシナジー分析に関わっていたのですが、IT人材事業のパイオニアとして20年以上の実績を持つギークスの顧客基盤やノウハウ、東証スタンダード上場企業としての信頼性をアライヴに活用できれば、これまで以上の事業成長に繋げられるのではないかと考えていました。
「代表をやらないか?」と打診を受けた際には驚きましたが、IT人材業界で培った私自身の知識やキャリアを活かせると感じましたし、それがアライヴの成長戦略にリンクしているという実感がありました。こうして声をかけてもらえたこと、アライヴの一員となれたことをとても光栄に思っています。
ーギークスの事業部の部長から、グループ会社の代表へとポジションが大きく変わりましたが、どのような心持ちですか?
打診を受けた直後は不安がゼロだったわけではありません。ただ、アライヴが転換期を迎える中で、私がその中心となって挑戦できるという環境に非常に魅力を感じ、日に日に挑戦したいという気持ちが強くなっていきました。
常日頃から「チャンスは自分で作り出すもの」だと考えているので、これまでの経験がこうしたチャンスを得られる機会に繋がったのだという嬉しさもありました。責任もありますが、その分、やりがいを感じています。大変なこともありますが、メンバーや家族のサポートが大きな力となっていますね。
ーアライヴの事業内容についても教えてください。どのようなサービスを提供しているのでしょうか?
アライヴでは、「ITソリューション」「ITインフラ運用・サポート」「システム開発」の3つのサービスを柱に、IT人材に特化したソリューションを主にエンタープライズ企業向けに提供しています。ITエンジニア、プロジェクトマネージャー、情シス、営業支援など、幅広いスキルを有するエキスパート人材がアライヴより参画し、企業に合わせた最適なソリューションをご提案しています。
私たちの強みは、20年以上にわたる実績と信頼です。長期的にプロジェクトに参画しているメンバーが多く、顧客との信頼関係が強固です。メンバーの一人ひとりが現場で得た知見を活かし、アップデートした価値を提供している点が大きな強みだと感じています。
誠実に仕事に向き合う、「現場第一主義」

ー社内の雰囲気やメンバーの皆さんの特徴についてもお伺いしたいです。就任前後で印象の変化はありましたか?
就任前はアライヴに対して「堅実で落ち着いた組織」という印象を抱いていたのですが、非常に熱い想いを持ったメンバーが多く、ポジティブなギャップを感じました。会社を良くしていきたい、強い組織にしていきたいという意欲を持ち、それを伝えてくれるメンバーが多いことは私自身の刺激やモチベーションとなり、全員が一丸となって進んでいきたいという気持ちがさらに強まりました。この熱量は、アライヴの強みの一つだと思います。
また、誠実で「現場第一主義」なところもメンバーの特徴として挙げられ、仕事に対して誠実に向き合い、プロフェッショナル意識と責任感を持って取り組んでいますし、その前提があるからこそ、メンバー同士が互いに尊重し、仲間想いでフラットな関係を築いています。こうした意識や取り巻く環境が信頼関係を生み、結果として高い実績に繋がっていると思います。

ー今後の採用や育成については、どのような方針をお持ちでしょうか?
メンバーの採用と育成の強化は事業成長における重要なポイントです。私自身のIT人材市場での経験も活かし、体制を強化していきたいですね。
採用に関しては、それぞれの職種において求められる価値が変わります。例えば、セールスエンジニアであれば、顧客対応のスペシャリストとしての信頼構築できることが価値だと思いますし、アライヴが求めるレベルでの価値提供が実現できるかどうかを見極め、採用を強化していきたいです。ただ、アライヴの社風に合うことも大切なので、素直さと誠実さを重視しています。
育成に関しては、社員一人ひとりがスキルアップできる仕組みを作り、自己成長できる環境を整えたいと思っています。現在、メンバーの意見も積極的に取り入れながら、教育体制を構築しようと取り組んでいるところで、プロジェクトベースでの教育や、オンラインでの勉強会などを検討しています。
ギークスグループのシードテックには、デジタル人材育成のプラットフォームがあるので、グループ内のサービス活用も念頭に置きつつ、未経験者であっても、学ぶ意欲があれば積極的に育てていきたいですね。
ー採用と育成への強い想いを感じます。
採用と育成はその先にある組織づくりに繋がっていきます。代表としての私自身の役割だと思いますし、「増田らしさ」を出していきたいところでもありますので、「現場視点で動き、価値を出す」「つながりを大切にする」「”次”をつくる行動を意識する」「会社の成長に”自分ごと”で関わる」の4つの行動指針を設計し、浸透させられるように動いています。
ギークスには「10の心得」という行動指針があり、メンバーの一人ひとりに好きな「10の心得」があるほどに浸透しています。そこに共感してギークスを選んでくれているメンバーも多いので、「カルチャーが浸透することの良さ」をアライヴにも取り入れていきたいですね。
顧客に信頼されるパートナーであり続ける

ー今後の目標やビジョンについてお聞かせください。
今後の成長において重要なのは、既存顧客との深い信頼関係を維持しながら、その顧客基盤の中で新しい案件を獲得し、アライヴのメンバーがさまざまな現場に参画できる環境をつくっていくことだと考えています。そこで得た知見や経験を活かし、事業成長と組織拡大を両立していきたいですね。
また、売上だけでなく、着実に利益を生む構造へと進化させ、メンバーの満足度を高めることも、持続的な成長には欠かせません。IT人材活用・育成を行うギークスグループのシナジーも活かし、業界内での存在感も強めていきたいです。
短期的な目標としては、先ほどもお伝えした通り、採用と育成を強化し、更なる営業展開を加速させていくこと、そして、中長期的には、組織の規模を拡大し、堅実かつ持続的な成長を実現したいと思っています。個々の力が集まって強いチームとなり、顧客に信頼されるパートナーであり続けること。それがアライヴが目指す組織の姿です。そのために、これまでの実績・経験による信頼と、進化し続ける技術力による革新を両立させた組織づくりを進めていきたいと考えています。
ー最後に、今後の意気込みについても教えてください!
「新たな組織フェーズにふさわしいカルチャーの再設計」に取り組んでいきたいですね。
これまでの安定運営を支えてきた文化を大切にしながらも、変化や挑戦に耐えうるしなやかな文化へのアップデートを進めていきたいです。
そのためにも、まずは自分自身が「現場との距離感」にもっと踏み込んでいこうと思っています。経営陣がトップダウンでメッセージを発信するだけでは、現場のメンバーがついてこないこともありますし、私自身、そうした形は望んでいません。経営視点に立つほど生まれがちな現場との感覚差や距離感を意識し、現場の声や空気感を掴み続ける努力を怠らず、今後はより一層対話を増やし、「現場が会社をつくる」という意識を大切にしていきたいと思っています。
ーありがとうございました!