INTERVIEW 2025.05.14

組織体制の大きな変化を乗り越え、リーダーとして部門を導く ー2024年度 下期Buddy賞受賞者 圓さんインタビュー

組織体制の大きな変化を乗り越え、リーダーとして部門を導く ー2024年度 下期Buddy賞受賞者 圓さんインタビュー

ギークスグループでは半期に一度、全社員が参加するギークスアワードにおいて、Buddy賞の授賞式が行われます。

喜び、達成感、賞賛、涙。さまざまな感情が集まった、2024年度下期ギークスアワードをレポート!

Buddy賞とは、ギークスが大切にしている「挑戦・楽しむ・成長・感動」という仕事に臨む姿勢を体現し、メンバーの行動指針でもある「10の心得」を実践するなど、半期に最も活躍したメンバーに贈られる賞です。 社員投票をもとに選出されます。

今回は、2024年度下期のBuddy賞を受賞したIT人材事業本部 EP部 第2ユニット リーダーの圓(まとめ)さんに話を聞きました。

「組織として試された半年」を駆け抜けた先のBuddy賞

圓(まとめ):IT人材事業本部 EP部 第2ユニット リーダー 2023年9月 中途入社
ITフリーランスの方々の案件探しから参画までをサポートするEP部に所属。2025年1月より第2ユニットのリーダーとして、メンバーの目標達成に向けたサポートや育成を担っている。好きな10の心得は「モテる人間になる」。

ーBuddy賞、受賞おめでとうございます!ギークスアワード当日、受賞者として名前を読み上げられた瞬間の率直な思いを教えてください。

Buddy賞受賞者がこの下期は多く、私が最後に受賞者として名前が読み上げられたのですが、さすがに呼ばれることはないだろうと、メインディッシュのお肉を頬張っていたんです。完全に油断していました。びっくりしたというのが本音です。

1月よりリーダーとなり、リーダーが受賞することは簡単ではないだろうという認識もありました。メンバーの投票で決まるBuddy賞なので、私自身の普段の行動やスタンス、リーダーとしてのあり方などを見て、評価してもらえたのだと気づき、壇上に向かう花道の途中で感謝の気持ちが大きくなりました。メンバーの皆さんに導いてもらえたBuddy賞ですね。

ーBuddy賞を受賞できた要因はどのような点にあると考えていらっしゃいますか。

2025年1月、株式会社アライヴがギークスグループに加わることになり、EP部 部長だった増田さんがアライヴの代表に就任されました。部長不在という体制へと一変した中で、組織として崩れることなく、踏ん張ることができた点を評価していただけたのだと思います。

増田さんからは、業務の引き継ぎなども必要だったため、年を越す前に「EP部の部長を離れるかもしれない、その時は頼む」と情報連携されていたのですが、当時はその背景などを伺えなかったこともあり、来るべき時に備えて、自分ができる準備はしておこうと動いていました。

IT人材事業本部では、リーダーに昇格するプロセスの中に、事業本部長や部長の前でプレゼンを行い、承認していただくという流れがあるのですが、自ら手を挙げ、そのプレゼンに臨んだことも準備だったと言えます。

2025年3月度には成約数の月間ギネスを更新するという結果を残すこともできましたし、駆け出しのリーダーをメンバーの皆さんに支えていただいたなと思っています。

▲EP部の部長だった増田さん(右)からトロフィーを受け取った

ー壇上では、その増田さんからトロフィーを受け取りました。壇上での心模様や受賞者スピーチとしてお話いただいたことを教えてください。

まさか増田さんからトロフィーをいただけるとは思っていませんでした。嬉しさが込み上げてくると同時に「この半期大変だったんですよ」と言いたくなる気持ちもちょっとだけありましたが、そこは我慢して…(笑)。受賞者にしか味わえない時間ですし、壇上からの景色は何度も見れるものではないと思うので、しっかり目に焼き付けようと考えていました。

スピーチでは、まず、メンバーの皆さんへの感謝を伝えました。入社して2年も経っていない中で、メンバーの皆さんが受け入れてくれているからこそ、ユニットを牽引することができているので、Buddy賞は自分の力で受賞できたものではなく、皆さんのおかげで受賞できたものであると伝えられればと思っていました。

そして、家族とのエピソードも少しだけお話ししました。最近、子どもから「パパお仕事?」と聞かれるようになったのですが、子どもの認識が広がってくる中で「仕事しているパパ」としてカッコいいところを見せたいなと思っていたんです。Buddy賞のトロフィーという分かりやすい結果を持って帰ることができるので、「パパやったよ」とあの場を借りて伝えました。

ー前回のアワードでは、同じEP部から草野さんや小管さんがBuddy賞を受賞していました。圓さんご自身も、受賞したいという気持ちは強かったのではないかと感じます。

前回の草野さんや小管さんの受賞に対して、讃える気持ちと同時に、悔しさであったり、「次は自分が」という気持ちだったりは、正直ありました。営業組織の一員としてその気持ちが出るほうが自然だと思いますし、モチベーションの一つにはなると思います。

ただ、Buddy賞受賞のために仕事しているわけではないですし、この下期でいえば、そういうことを考えられないくらいに、部長が不在となった組織の再構築へ意識が集中していました。最後の最後に嬉しい評価をいただくことができて「ありがたい」という気持ちでいっぱいです。

このタイミングだからこそ、リーダーにならなければという想い

ー下期を具体的に振り返っていただこうと思っているのですが、先ほどから話題に上がっている通り、圓さんにとっての下期は、部長が不在となった組織をどのように導くかがテーマだったと思います。

増田部長のアライヴ代表就任は、IT人材事業本部のメンバーから見ると、そういうキャリア構築も選択肢として考えられるのかと前向きに捉えることができましたし、一つ上のポジションが空くという事実もチャンスだと感じました。ここでEP部を支え、導ける存在にならなければという気持ちは強かったです。

組織体制の大きな変化でもあるので、EP部のメンバーにどのような影響があるかを考えなくてはなりませんでしたし、内容が内容だけに表立っての引き継ぎができず、内密に動かざるを得ない難しさもありました。そんな状況でも、営業活動は通常通り進んでいくので、考えるべきことの多い時間が続いたという印象です。

ただ、私自身、人材業界でのキャリアが長く、会社や組織では往々にしてこのような状況が発生すると分かっている部分もありましたし、第1ユニットのリーダーの草野さんをはじめ、組織を動かすことができるメンバーが多いので、周囲を頼りながら準備を進めていました。

ーリーダーになったこともこの下期の大きなトピックだったと思います。プレゼンの話などもありましたが、どういった内容のプレゼンを行ったかなど、教えていただける範囲で伺ってもよろしいでしょうか。

ギークスでのキャリアにおいても、リーダーを目指すことは自分自身にとって自然な流れだと思いましたし、上期のフィードバック面談などでも「リーダーを目指してほしい」というメッセージをいただき、プレゼンを受けようと決めていました。

具体的なプレゼン内容は内緒にしておきたいのですが、事業本部長や部長陣の前で「自分を売り込む」ことになるので、気が引き締まる瞬間でした。普段は気さくにコミュニケーションを交わせる方々なのですが、プレゼン本番は緊張感の強い面持ちで、ピリッとした空気をまとわれていたので、組織としてのメリハリが徹底されていると気づかされました。

無事にリーダーになることができましたが、数字を作る意識だけでなく、組織をどのように導いていくのかというメッセージも大切だとプレゼン内容へのフィードバックがあり、リーダーとしての成長に繋げられればと考えています。

ーリーダーになって、メンバーとのコミュニケーションなどで意識していること、施策として実施していることなどはありますか。

メンバーとのコミュニケーションでは、論理的な部分と感情的な部分、両方とも伝えることを意識しています。

課題抽出や業務指示など行動に移すべきところは認識の齟齬がないように論理的に伝えますが、その伝え方の工夫として、個人的にはこう思っているよ、この相談に対してはこういう感情になったよという、私自身の感情面を言葉にして伝えています。主観と客観の使い分けが上手くなったと言えるのかもしれません。

また、普段から雑談の時間をつくるようにしていますし、メンバーとの1on1ではプライベートな話をする回数も多いです。「仕事で起こったことを引きずって退勤しない」ことが個人的に大切だと思っていて、ちょっとした声かけの機会を見計らっています。とはいっても、メンバーと気兼ねなく話したいというシンプルな気持ちもあるので、インタビューでこのように話したことで、身構えられると困っちゃいますね(笑)。

EP部は今年が「Re:Build」の1年

▲IT人材事業本部で毎年開催されるクリスマス会で書いた「今年の目標」

ーBuddy賞インタビューではお馴染みなのですが、好きな「10の心得」を教えてください。

好きな10の心得は「モテる人間になる」なのですが、そのために大切なのが「Speed!Speed!Speed!」だと思っているので、2つ選ばせてください。

仕事ができるビジネスパーソンは初動やレスポンスが早く、業務対応も素早いです。この積み重ねが結果へと繋がり、成果と信頼が集まる「モテる人間」になれるのかなと考えています。

ー「10の心得」以外でも、仕事上で大事だと考え、行動していることはありますか。

20代の後半くらいから感じていることなんですが「ビジネス以上に面白いゲームはない」と信じています。

その頃まで斜に構えていて「暮らせるだけのお金が稼げればいい」と思っていたんですが、1ヶ月の大半を費やしているものですし、せっかくなら面白くやってみようかなと思い至って、目の前の仕事を自分なりにいろいろと工夫してみたんです。うまくいったことも失敗したこともそれぞれにありましたが、結果として跳ね返ってくると「面白い」と感じるようになりました。

営業パーソンでいえば、試行錯誤の結果が数字で見えますし、給与や評価、ポジションなど自分のステータスも変わってきます。ゲーム感覚で仕事しようと言っているわけではありません。自分の人生にダイレクトに影響してくる仕事の面白さに気づかずに、ただただ漫然と仕事するのはもったいないんじゃないかということが伝わると嬉しいですね。

ーでは、最後に今年度の目標を教えてください。

IT人材事業本部の前年度のスローガンが「Re:Build」だったのですが、EP部にとっては今年度がまさに「Re:Build」、組織としての再構築の1年になるのではないかと考えています。

部長不在となった期間を切り抜けて、月間ギネスの成約数などの成果を生み出すこともできましたが、私たちが気づかないところで、事業本部長や各部門の部長の皆さんにフォローしていただき、走り抜けられたのだと思っています。「部長が抜けて大丈夫なのか」と不安視された方も多いでしょうし、この1年間でEP部を安定した成果を出し続けられる状態へ持っていき、これまで以上に強い組織へと成長させていくことがミッションです。

個人的にはリーダーという立場での「意思決定」に課題を感じています。自分だけで決めるのか、部門全体で決めるのか、他の事業部を巻き込んで決めるのか、どこまでの合意形成が必要なのかという判断軸の精度がまだ感覚的なものなんです。「自分の決め事=ユニットの決め事」にもなり得る中で、どこまで共有し判断を仰ぐのか、自分で判断し進めていいものなのか、そのジャッジを迅速かつ正確に進められるようになりたいです。

リーダーとしてユニットを推進していきながら、一つ上のポストも見据えて、今年度も走っていきたいですね。

ーありがとうございました!

▲今回のギークスアワードの受賞者の皆さん

組織体制の大きな変化の中で、リーダーとして着実に部門を牽引した圓さん。Buddy賞の投票コメントには、メンバーと向き合う姿勢への評価の声も多く、信頼を集めている様子が伝わります。

EP部を安定した成果を出し続けられる状態へ、そしてこれまで以上に強い組織へと成長させていくという想いを持って新年度に臨む圓さんの活躍を期待しております!