ギークスグループ全体のシステム戦略に試行錯誤した1年の果てに ー2024年度 下期Buddy賞受賞者 内野さんインタビュー

ギークスグループでは半期に一度、全社員が参加するギークスアワードにおいて、Buddy賞の授賞式が行われます。
喜び、達成感、賞賛、涙。さまざまな感情が集まった、2024年度下期ギークスアワードをレポート!
Buddy賞とは、ギークスが大切にしている「挑戦・楽しむ・成長・感動」という仕事に臨む姿勢を体現し、メンバーの行動指針でもある「10の心得」を実践するなど、半期に最も活躍したメンバーに贈られる賞です。 社員投票をもとに選出されます。
今回は、2024年度下期のBuddy賞を受賞した経営管理本部 コーポレートデザイン部 情報システムチーム リーダーの内野さんに話を聞きました。
想定外だった2度目のBuddy賞受賞

内野:経営管理本部 コーポレートデザイン部 情報システムチーム リーダー 2017年6月中途入社
ギークスグループ全体の円滑な組織運営と革新的な仕組みづくりを進めるコーポレートデザイン部において、情報システム面での管理を担う情報システムチームのリーダーを務める。好きな10の心得は「モテる人間になる」。
ーBuddy賞、受賞おめでとうございます!ギークスアワード当日、受賞者として名前を読み上げられた瞬間の率直な思いを教えてください。
本当に全く想定していなかったんです。Buddy賞受賞者として名前を呼ばれたのが一人目だったんですが、IT人材事業本部の受賞者から呼ばれ始めるだろうみたいな思い込みもあって、完全に油断していました。正直驚きましたね。
経営管理本部でいえば、まだBuddy賞を受賞したことがないメンバーもいましたし、それぞれの役割の中で活躍している姿も見てきているので、その中から誰かが選ばれたらいいなと思っていました。2度目の受賞ですが、最初に受賞した時よりも厳しい目で評価されていたでしょうし、結果も見合ってなければならないと感じていたので、花道を歩きながら段々と嬉しさが湧き起こってきました。
ー壇上での受賞者スピーチでは、どのようなことを伝えられたのですか。
何も準備していなかったので、名前を呼ばれてからは頭をフル回転させながら話す内容を考えていました。私がスピーチする前に、上司でもあるコーポレートデザイン部 部長の中島さんからお祝いコメントをいただいたのですが、その言葉を聞きつつ、内容をちょっと考えていたのは今だから言えることです(笑)。
中島さんからのコメントで、前回受賞した2018年度下期から今までの情シスチームの経緯をお伝えいただいたんです。ギークスの企業成長のために「Boostプロジェクト」としてシステム面での改善提案をいろいろと行ってきましたが、その挑戦を支えていただいた中島さんやユーザーとしてその変化に対応いただいたメンバーの皆さんへの感謝が溢れてきて、その想いが伝えられればとスピーチしました。

ー「Boostプロジェクト」という名前が出てきましたが、どういったプロジェクトなのか、教えていただいてもいいですか。
情シス担当として入社した当時、正直、システム面での課題が数多くあることに気づいたんです。中島さんに相談すると、会社の成長フェーズに合わせてプロジェクト化しましょうとおっしゃっていただき、「Boostプロジェクト」が生まれました。
業務効率化・最適化、インフラ強化、セキュリティ強化という3つの柱でのシステム改善から始まり、ゼロトラストセキュリティの推進やM&Aによるグループ拡大への対応が加わりながら、プロジェクトを推進しています。
DX推進のような言葉を最近よく聞きますが、ギークスグループ全体のDX推進に向けた取り組みが「Boostプロジェクト」と言えるかもしれませんね。
ーBuddy賞を受賞した要因も「Boostプロジェクト」の中の取り組みやその姿勢にあると考えていらっしゃいますか。
下期は、2024年3月に事業売却したグループ企業のシステム分離が1年をかけて完了するタイミングでした。そこに、株式会社アライヴのグループインに伴うシステム統合やISMSやPマークの更新における審査対応など、いくつものプロジェクトが並行することとなり、それらを大きなトラブルなく、粛々と進捗できたことが評価されたのではないかと思っています。
「Boostプロジェクト」というよりは、この下期に対応しなくてはならないプロジェクトが重なった結果ではないでしょうか。個人的には下期だけではなく、1年を通してという印象なんですが、経営的な視点が必要な場面が多く、視座を高められるいい経験ができました。
求められるのは経営的な視点から現場目線まで

ー下期に進捗していたプロジェクトを伺うだけでも、お忙しい半年間だったのではないかという印象を受けました。
会社の変化に対して、情シスチームが対応しなくてはならないことが多かったのは事実です。グループ会社単位のシステム構成や設計に関するテーマのプロジェクトが並行し、頭がパンクしそうになって、爆発するかもしれないと感じたことは正直何回かありました。
ただ、M&Aの検討段階からプロジェクトメンバーに加わることができ、信頼されている重みを感じながら進められていたので、やりがいや責任感などをもって取り組むことができました。経営的な視点で情報システムを考えるにはまだまだインプット量が足りないと気づいたので、成長機会にも繋がった半年でしたね。
情シスは日常業務としてヘルプデスクやデバイス管理、キッティングなどがあるのですが、そのタスクを任せられる新たなメンバーが加わってくれて、うまく役割分担ができたのは私にとってはとても大きかったです。ここまで私が担当していたらと思うとゾッとしますし、チームといっても2名体制ですが、いいコンビネーションを築けつつあることはありがたいですね。

ー情シスの皆さんは、経営的な視点からグループ全体のシステム戦略を考えるとともに、メンバーからのちょっとした相談や依頼に対応するなど、さまざまなレイヤーの業務がある印象です。
基本的にはすべての仕事はメンバーの皆さんに向けたものだと捉えており、少しでも効率的に業務が進められるように、情報漏洩などのインシデントを未然に防げるようにといった想いで取り組んでいます。
情シス人材のキャリアとしてはCIO(Chief Information Officer)を目指すことが一つの選択肢だと思いますが、そのためにはギークスグループ全体を俯瞰し、折々で最適なシステム設計を提案できるようにならなければと感じています。
一方で現場のことをどれだけ把握できるかどうかも重要です。例えば、ヘルプデスクに来る相談に対して、相談事項への対応という目の前の仕事で終わらせるだけでなく、なぜその相談事項が起きるのか原因を探り、根本的な解決をしなくてはならないと思っています。
経営的な視点から現場目線までいろいろと求められますが、ゼロベースで改善する機会が訪れることは共通しています。既存のルールは本当に正しいのか?新しいルールに変えるべきではないか?などといった発想を巡らせることを、私自身楽しく思えるタイプなので、情シスの仕事は性に合っているんだろうなと思います。
ーこの業務の量や幅を見ると、日々のタスク管理が重要だなと感じます。
タスク管理ツールで大枠のタスク管理はできているのですが、細かい業務の遅延があったことは下期の反省点です。チャットツールでいただいた相談や依頼はすぐに対応する方針なのですが、当日のタスク量や業務優先度によって遅らせてしまっていたものもあり、申し訳ないなという気持ちでいっぱいでした。
個人的にはマルチタスクが得意なほうで、得意だったからこそ、この下期を乗り切れたという部分はありましたし、チームワークで救われたことも事実なので、今回のような状況がまた訪れた際に、遅延ない体制を整えていくことは課題ですね。
気軽に相談しやすい雰囲気づくりを

ーBuddy賞インタビューではお馴染みなのですが、好きな「10の心得」を教えてください。
「モテる人間になる」ですね。これはずっと変わらずに大切にしている10の心得です。
メンバーの皆さんが情シスに声をかける時って必ず何かに困っている時なんです。相談しづらい、話しかけづらいという印象を与えてしまうと、業務が滞ってしまいます。だからこそ、気軽にコミュニケーションを取れる関係でありたいと思いますし、メンバーの皆さんにモテなくては私たちの価値も下がってしまうと考えています。
Buddy賞の投票コメントの中には「Speed!Speed!Speed!」を体現しているという言葉もあり、とても嬉しかったです。先ほどの話と似ていますが、私たちに相談が来ている時点でそのメンバーの業務が滞っている状態なので、相談が来たらすぐに対応する、対応に時間がかかりそうな時も連絡するなど、常に相手目線で何をやればいいのかを考え、素早く行動に移していきたいと思っています。
ー今、ご自身が感じている課題はありますか。
経営的な目線を持つことに尽きますね。
例えば、この下期に取り組んでいたグループ会社のシステム分離・統合も、今後のグループ拡大を見据えて各社単位でのシステム設計や導入フローを考えていれば、ここまで大変なプロジェクトにならなかったかもしれません。たらればを言えばキリがないのですが、もっと俯瞰的に見ることができていればと悔やむ気持ちもあります。
担当者レベルでの経験値は、入社以降で大きく積むことができているので、これからのキャリアを考えた上での視野視座を高めていきたいですね。
ーでは、最後に今年度の目標を教えてください。
今年度に入るにあたり「Boostプロジェクト」で3ヵ年計画を立てました。内容はオフレコとさせていただきたいんですが、その計画の1年目を着実に進められればと思います。また、2名体制のチームではありますが、メンバーにはより幅広く業務を経験してもらって、情シスとしてのキャリアアップを導いていけるといいですね。
ーありがとうございました!

「パパ、Buddy賞取ったよ!ボーナスもらったよ!」とご家族に伝えたことをインタビューで話してくれた内野さん。「メンバーの皆さんが平日の夜に子どもと過ごす時間をたくさん作るためにも、情報システム面で進められる業務効率化って大事だと思うんですよね」と話してくれました。
ギークスグループ全体のシステム戦略の中核を担う内野さんの益々のご活躍を期待しています!