エンジニアに寄り添う気持ちから生まれたセミナー「Tech Valley」への想い ー仕掛け人Makinoインタビュー。
ギークスが提供するエンジニア向けセミナー「Tech Valley(テックバレー)」。クライアント企業とタイアップし、最新の技術を学ぶ機会を提供するとともに、企業とエンジニアをつなぐ架け橋となることを意図し、開催しています。
今回は「Tech Valley」の企画・運営を推進するMakinoの素顔に迫りながら、「Tech Valley」に懸ける想いについて話を聞きました。
(取材、文:広報チームSasaki)
Makino
2018年度 新卒入社。マーケティング・開発部 マーケティングチームに所属。ギークスにご登録いただいているエンジニアの方々に向けた様々なマーケティング施策を立案している。2021年度下期Buddy賞受賞。好きな10の心得は「No1しか興味ない」。
「三方よし」の「Tech Valley」
2016年から始まった「Tech Valley」は、エンジニアの技術習得機会を目的に、オフライン開催にて実施されていました。
コロナ禍による中断など様々な障壁を乗り越え、2022年5月のAI CROSS社とのオンライン型コラボセミナーにて復活。現在は、回を重ねるごとに受講者数が増える人気セミナーとなっています。
ーまずは「Tech Valley」とは何か?を教えてください。
ギークスが提供する、エンジニアの方々を対象とした最新の技術を学ぶ機会、知識を深める機会が「Tech Valley」です。クライアント企業とタッグを組み、その事業的・技術的な強みや知見、価値観などを織り込んで、エンジニアの方々の成長機会を継続的に提供することができないかという想いから、企画・運営しています。
元々は2016年、私の入社前から実施されていたものですが、コロナ禍による中断など様々な障壁があり、開催が途絶えていました。ギークスにご登録いただいているエンジニアの方々に、これまで以上に何か価値提供できないかと考えた中で「Tech Valley」の復活に至りました。
ー再開に合わせて、ロゴやカラーがリブランディングされました。
「エンジニアの好奇心を満たす出会いが見つかる」という意図を込めて、このロゴになりました。チェーンとハートが組み合わさった形をしているんですが、それぞれ「つながり」と「ワクワク」が由来となっています。カラーには、ギークスジョブと連動したテックカラーを用いています。
正直に言えば、中断期間があったことを思うと、「Tech Valley」という名称からすべて変更することも考えられました。ただ、2016年頃のリリースなどを読み返してみると、想いは今と変わらないものだったんです。「変えるのではなく、受け継ぐ」という判断も大切ではないかと思い、リブランディングとなりました。
ー開催してみての反響などはいかがでしょうか。
エンジニアの方々からは「勉強になった」「企業の方の生の声として、トレンドの技術の重要性が分かった」というような技術や知識の習得に紐づいた感想が多数寄せられています。ただ、オンライン開催だからこそ、参加者同士のつながりを作りづらい点はあるので、そこへの工夫には一考の余地があると感じています。
一方、ご登壇いただいたクライアント企業の皆様からは、「エンジニアとの接点を増やしたい」「自社をPRする機会がほしい」という希望を抱いている中で、その実現の機会になっているという声をいただいています。
クライアント企業のリソースやノウハウをエンジニアの方々に伝えることが、学びの機会提供につながり、その機会自体がクライアント企業にとってのPR機会になっている。私たちの事業モデルはリボン型と言われていますが、「Tech Valley」はwin-winのモデルなんだと運営を続ける中で実感できました。
IT人材不足という社会課題において、「Tech Valley」を通じて企業とエンジニアの出会いの機会を創出し続けられれば、その解決の一翼を担えるかもしれません。「三方よし」という言葉があるように、企業にとって、エンジニアにとって、そして社会にとって価値のあるものに昇華させていきたいですね。
私自身は、「Tech Valley」の時間を通じ、エンジニア側・クライアント企業側それぞれの生の声を絶えずインプットできているので、一番おいしいポジションかもしれません。運営側の気づきを次回の「Tech Valley」の企画やサービスの品質向上に繋げられればと思っています。
学習し続けなければ、案件に参画することはできない
ー「Tech Valley」は平日夜の開催が多いので、いわば「業務終了後の時間帯」に実施されています。多くのエンジニアの方々が集まっていることを思うと、学習意欲の高い場が形成されているのではないでしょうか。
企業が求める技術のトレンドやレベル感を知りたい、最新の技術に触れてみたい、企業の方々の生の声を聞きたいなど、ニーズは様々ですが、参加者の方々の学習意欲の高さと熱量は、セミナー中の質疑応答から伝わることも多いです。
特に、私たちが業務上関わっているITフリーランスの方々は、企業に属さずに働くという契約形態のため、参画している案件の契約期間が終了すると、次の案件を探さなくてはなりません。仕事がなくなるリスクを抱えている以上、自身の市場価値を高めるためのインプット機会を確保することが求められているので、学習意欲には必然性がはらんでいます。
自分で仕事も情報も獲得していかなくてはならないITフリーランスの方々にとって、そのプレッシャーはとても大きなものです。「Tech Valley」は学習機会の確保が主な目的にはなりますが、ギークスのサービス全体を通して、その不安感や孤独感に寄り添うことができれば、とも考えています。
ーなるほど。「寄り添う」という点はギークスの「らしさ」のひとつかもしれません。
IT人材事業本部全体を通して「介在価値」という言葉を大切にしていますが、私たちが伝えていく情報を通じて、フリーランスというキャリアを選択したことへの不安を取り除きたいですし、その挑戦を後押しできればと考えています。その意味では、フリーランスに寄り添ったサポート体制を構築していることは強みです。
「Tech Valley」はひとつの接点ですので、参加いただいたITフリーランスの方には「ギークスってやっぱりいい会社だな」「また利用してみたいな」と思っていただきたいです。また、ギークスとこれまで関わりのなかったエンジニアの方々にもご参加いただける機会なので、フリーランスにチャレンジするときには、あるいは次の案件を探すときには、ギークスにお願いしようと感じていただけるような出会いを作り続けられればと思います。
今の私にとっては、そういったポジティブな印象を感じていただくことが「介在価値」なのかなと思っています。
ー「Tech Valley」は今年度中にあと2回開催されると伺っています(記事公開日現在)。今後の展望など「Tech Valley」のこれからについて教えてください。
年明けの1月に株式会社クラス様、2月に株式会社うるる様と「Tech Valley」の開催が決まっています。少しでも多くの方々に受講いただきたいですね。
エンジニアという職業は実力差が付きやすいもので、その差が機会の差、待遇の差などに繋がってきます。その差を埋めるためのひとつが「情報」だと考えています。ITフリーランスの方々は信用性の高い情報を求める傾向にありますが、プライム上場企業であり、業界をけん引してきた私たちが、その社会的信頼性を軸に「Tech Valley」を企画・運営し続けられればと思っています。
ここからは「Tech Valley」の仕掛け人のMakinoの素顔に迫ります。
「どの場所に身を置くか」で変わる成長のかたち
2018年4月に新卒でギークスに入社してきたMakino。現在はマーケティング・開発部のマーケティングチームに所属し、「TechValley」の企画・運営をはじめ、ギークスに登録しているエンジニアに向けたマーケティング施策を担当しています。
ギークスとの出会い、自身が大切にしている価値観などを聞きました。
ーギークスとの出会いや入社を決めた理由などをお伺いしたいです。
私自身、生まれは宮崎で、大学は福岡と、九州で学生時代を過ごしました。最初は漠然とでしたが、東京や大阪といった都会で働きたいと思っていたんです。
就職活動を始めるにあたって、自己分析を進めていくと、自分自身が介在する理由や価値がある仕事がしたいことに気づき、職種で言えば営業だな、モノを売るのではなく、コトやカタチを売りたいんだなと感じて、人材業界や広告業界を見ていました。そんな中で出会ったのがギークスだったんです。
「自分の成長だけでなく、他者の成長に貢献しよう」というギークスの文化に心打たれたというか。実はもう1社内定が出ていたんですが、自分の成長だけにこだわるのであれば、もう1社だったかもしれません。ただ、全員で達成感を味わえたり、周囲への感謝の言葉が当たり前にあふれていたり…というギークスの文化に触れたことで、「ここで働こう!」と決めました。
ー入社以降はEP部に3年半弱所属し、マーケティング・開発部のマーケティングチームに異動しました。就活中は営業職を志望していた中で、今はマーケティング職に従事しています。
新卒入社以降、EP部に所属し、ITフリーランスの方々の案件探しから案件が決まるまでをサポートしていました。誰かの人生に寄り添い、様々な価値観に触れることで大きく成長できたなと感じています。
当時を思うと、少し浅はかでしたが、「個人を相手にする営業は、相手の判断軸がタイミングや気持ちに大きく左右されかねないからこそ難易度が高いのではないか?」「その結果、成長機会が多いのではないか?」という理由から、EP部への配属をずっと希望していて、それが叶ったんですよね。でも、今の自分自身が他部門を見渡したとき、それぞれの難しさ、挑戦し甲斐、成長機会をそれぞれに感じるので、あのときは一直線な想いだったことを思い出します。
1年目の後半に、EP部の仕事の一環として、ギークスに登録いただいている方への電話による情報提供や営業活動を進めることとなり、その旗振り役として運よく声をかけていただきました。当時、そのプロジェクトのリーダーだったYoshino(現、EP部 部長)が福岡に異動することになり、「Makinoにこの仕事を引き継ぎたい」という言葉をいただいたんですね。もちろんすぐに引き受けました。
そこからどうすれば効率的に営業成果が挙げられるのか、どのような切り口が効果的なのか…などを考えるようになると、それが好きになって、気がついたらマーケティングの仕事に面白さを感じるようになりました。
ー「Tech Valley」の企画・運営など、マーケティングチームの仕事を進めていく中で、Makinoさん自身が大切にしていることを教えてください。
中学生の頃、未経験からたまたま入った卓球部が市内でも強豪だったんです。入ったときは知らなかったんですけど。それこそ、歯を食いしばって練習に練習を重ねていくと、最後は市内でも上位まで勝ち残れるくらい強くなることができたんです。それ以来、「どの場所に身を置くか」が大事だなと感じています。
「当たり前」の基準が違えば、求められるレベルも違います。その要求に応えようとすれば、自ずと能力も高められます。どのような環境で揉まれるかによって、成長角度も、得られる自信も大きく変わります。
私自身、ギークスという自分のためだけではなく、他者のために頑張れるメンバーがいる環境に身を置くことで、人間としてもビジネスマンとしても成長できた自信がありますし、幸いにも、2021年度下期のBuddy賞を受賞することができました。
今はマーケティング職という新たな職種への挑戦が続いていますし、「Tech Valley」をいかに価値あるものとして社会に届け、どのようにブランディングしていくのかという役割を担うことができています。これも自分にとって「挑戦できる場所に身を置いている」ことになります。これは当たり前のことではなく、ギークスにいるからこそ実現できているキャリアとチャレンジなんだと感じています。
私自身の成長が「Tech Valley」の拡大につながると思って、これからも気を引き締めて、目の前の仕事に取り組んでいきます。
ーありがとうございました!
「Tech Valley」をどのようなメンバーが運営しているのか。いわゆる「中の人」のご紹介をしましたが、その価値観や想いがひとつひとつのセミナーの企画・運営に影響していくと考えております。ぜひ、Makinoの言葉をご覧いただきながら、次回以降の「Tech Valley」にご参加いただけますと幸いです。