ギークスが取り組む5つのマテリアリティとは?
ギークスでは持続可能な社会の実現、継続的な企業価値の向上を目指して、5つのマテリアリティ(重要課題)に取り組んでいます。
昨今、企業は利益の追求だけではなく、社会への貢献を両立させ、事業活動を推進することが求められています。私たちが事業を通じて解決できる社会課題は何か、そのためにどのような取り組みを行っていくのか。これをまとめたものが5つのマテリアリティです。
(構成・執筆 広報チーム Sasaki)
私たちが解決すべき社会課題は何か
ギークスが解決すべき社会課題は「IT人材の不足」です。
経済産業省のIT人材需給ギャップ観測によると、2030年に国内のIT人材が最大で79万人不足すると想定されており、IT人材の育成・確保は社会課題であると同時に企業の経営課題でもあります。
ITに頼らない企業経営は現代社会においてほとんどありませんし、企業が魅力的なサービスやプロダクトを開発する上では欠かすことのできないものです。IT人材の不足は企業成長のスピードを鈍化させるだけではなく、事業存続の危機さえ引き起こしかねません。
私たちは「IT人材の不足」の解決に向けて、ITフリーランスの活用を中心とした選択肢を提案し、社会貢献性と事業収益性を両立しながら、事業を推進しています。
5つのマテリアリティ
ここからは5つのマテリアリティについて、それぞれ解説していきます。
①技術リソースのシェアリングでIT人材不足を解決
私たちの主幹事業であるIT人材事業は「働き方の新しい『当たり前』をつくる」を事業ミッションに掲げ、IT人材不足に課題を抱える企業に対して「ITフリーランスの活用」という選択肢を提供し、前身の事業から数えて20年以上に渡り、支援し続けてきました。
ITフリーランスの方々の技術スキル・経験・志向性、そして企業の案件をデータベース化し、ITフリーランスと企業の案件とを結び付けるサービス「geechs job」を立ち上げ、「技術リソースのシェアリングプラットフォーム」の役割を担っています。
「IT人材の不足」という社会課題に対して、雇用にこだわらず、IT人材をシェアリングする文化を築き上げることが、課題解決につながるのではないかと信じています。
②フリーランスが安心して働ける社会・環境の整備
政府の働き方改革、雇用形態の多様化、コロナ禍によるハイブリッドワーク・リモートワークの拡大に伴い、フリーランスという働き方を選択する方々が増えています。年齢や勤続年数ではなく、実力で勝負できる世界でもあり、IT人材のキャリアの選択肢として定着しつつあります。
一方で企業に属さずに働くという性質上、正社員と同等な福利厚生を受けられず、常にリスクが付きまとうことも事実です。そこでITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」を運営し、心身の健康・業務効率化・スキルアップ・暮らしのサポートなど、様々な観点から、企業とのサービス提携を進めています。
フリーランスとして安心して長く働き続けられるように、またフリーランスというキャリアへのチャレンジを後押しできるように、ITフリーランスの皆様の幸せを支えられるサービスを設計しています。
③DX/IT人材の育成・リスキリング
IT人材の不足に対して、母数を拡大するアプローチも必要です。シードテック事業では、2013年よりプログラミングスクール「Seed Tech School」を運営し、フィリピン・セブ島でのIT留学を通じ、プログラミングと英語を学ぶ機会を提供してきました。グローバルに活躍できるIT人材の輩出を目的として、これまで約2,300名以上が卒業しています。
また、リスキリングやリカレント教育の機会創出を目的とし、2022年4月より法人向けSaaS型DX/IT人材育成サービス「ソダテク」の提供を開始しました。企業内でIT人材を育てる環境づくりを支援しています。
これまでITフリーランスを主軸とした新しい働き方を啓蒙してきたからこそ、IT人材の育成は1社単体で完結するという発想ではなく、志を共にする企業の集合体でIT人材を育て、スキルをシェアしながらプロジェクトベースで組織間の人材流動を図ることを意図しています。
IT人材の育成という観点でも、社会全体でシェアする時代を目指しています。
④コーポレートガバナンスの強化
2021年4月にESGステートメント・ESGマップを策定し、ギークスグループ全体としてESG経営に大きく舵を切りました。また、2022年4月にプライム市場へと市場変更を果たしたことで、コーポレートガバナンスの強化は私たちの大きなテーマとなっています。
事業面においても、ITフリーランスを主軸とした技術リソースのシェアリングプラットフォームとして、企業とITフリーランスとのネットワークを創造し、それを普及させる中で健全性・透明性高い組織を運営し、社会からの信頼を得ることは必要不可欠であり、会社存続のために重要であると考えています。
社会課題解決を進める手前に、企業としての社会的責任を遵守するという命題を忘れてはなりません。
⑤パートナーシップ
持続可能な社会の実現を見据え、またグランドビジョンである「21世紀で最も感動を与えた会社になる」を達成するために、メンバー・家族・ITフリーランス・パートナー企業・株主・社会といったあらゆるステークホルダーに対し、私たちが果たす役割を最大化する必要があります。
例えば、メンバーとその家族に対しては健康経営推進のもと、「ウェルビーイング」の考え方(肉体的・精神的・社会的に満たされた状態)を重視しており、健康管理・促進への機会提供やワークライフバランスを生かした多様な働き方の環境づくり、メンタルヘルス対策の実施など、様々な切り口での取り組みを実施しています。
ギークスと関わるすべての個人・法人に対して、どのような貢献ができるのか。企業の社会貢献の原点はここにあると考え、持続可能な社会の実現と継続的な企業価値の向上の両立を目指しています。
まとめ
ここまでギークスが取り組む5つのマテリアリティについて紹介してきましたが、これらの取り組みの実践は簡単な道のりではありませんし、たとえ私たちが向き合うすべての社会課題を解決できたとしても、その先にはまた新しい課題が待ち構えていると考えます。
持続可能な社会の実現を目指し、真摯に課題解決に取り組みながら、今、私たちができることは何かを考え続け、社会貢献性と事業収益性を両立し、企業活動を推進していきます。