INTERVIEW 2024.10.22

「自分が関わるサービスやプロダクトを日本一にする」ーMVP受賞者対談 jinjer 小原さん・ギークス 中西さん

「自分が関わるサービスやプロダクトを日本一にする」ーMVP受賞者対談  jinjer 小原さん・ギークス 中西さん

様々なフィールドで活躍する方々と、ギークスで成果を生み出しているメンバーとの「共通点」をもとに、企業の発展やメンバーの成長につながる考え方や視点をまとめ、発信する「対談企画」をスタートしました。記念すべき第1回のテーマは「MVP社員」。

ギークスでは半期で活躍したメンバーを社員投票にて選び、半期のMVPとして、Buddy賞が贈られています。その評価基準は成果だけではなく、行動指針である「10の心得」の実践にあり、ギークスで働くメンバーの憧れの対象になっています。

今回の対談企画を快諾いただいたjinjer株式会社にも社員表彰制度があり、半期MVP受賞者を、年に1度開催されるjinjer Annual Meeting (社員総会)でも表彰をすることで、メンバー同士で賞賛しあう文化を醸成しています。

jinjer株式会社にて、エンジニア・プロダクト部門においてゴールデンルーキー賞を受賞した小原さんと、ギークスにて、2023年度で最も活躍したメンバーに贈られるBest of Buddy賞を受賞したIT人材事業本部 マーケティング部の中西さんに、成果を出すビジネスパーソンとしてのスタンスや考え方について伺いました。

「挑戦」「成長」を実現できる環境で働く

ー本日はMVP対談ということで、よろしくお願いします。まず最初に、自己紹介がてら、これまでの経歴と入社の背景をお伺いできますか?

小原さん:jinjer株式会社 プロダクト統括本部 プロダクト開発本部 プロダクト開発部の小原です。私は2022年に中途でjinjerに入社しました。前職ではベトナムにてオフショア事業を展開するIT企業に勤め、QC(品質管理)に従事していました。その後、営業へキャリアチェンジし、営業とPjM(プロジェクトマネージャー)を兼任して業務に取り組んでいました。PjMでは、最大50人強のマネジメント経験があります。

入社のきっかけは、CTOの高村からの紹介ですが、jinjerの開発チームが掲げる「開発組織を日本一にしていく」というミッションへ共感したこと、PMでの経験を活かしつつ、さらに自分の成長を目指せる環境だと感じたことから、入社を決意しました。

中西さん:ギークス株式会社 IT人材事業本部 マーケティング部の中西です。新卒でギークスに入社しました。大学生時代は、生物学を専攻しながら、韓国留学に行き韓国語を習得したり、趣味でイラストを描いたりと、好奇心を持っていろいろなことにチャレンジしていました。

就活時は若手から挑戦できる環境かどうかを軸に企業研究をし、ギークスに出会いました。働く先輩方の人柄に惹かれたこと、いろいろなことに挑戦したいという想いを持ったメンバーが集まっていること、若手の活躍を応援してくれる社風であることから、入社を決めました。

ー入社から現在まで、どういった業務に携わっていますか?

中西さん:最初はEP(エンジニアパートナー部)に所属し、3年間キャリアアドバイザーとしてITフリーランスの方々のサポートをしました。入社前に期待した通り、いろいろなことに挑戦させていただき、キャリアアドバイザーの仕事以外にもCX(カスタマーエクスペリエンス)改善のプロジェクトに参加し、toC向けの顧客満足度改善のためのフロー設計や、対応設計なども行っていました。

CX改善に取り組む中で、より多くの顧客にギークスの良さを知ってもらうための社内の仕組みづくりやサービスそのものの改善に興味を持ち、マーケティング部への異動を志願しました。これまで自分が関わっていたtoC領域でのマーケティングを最初は検討していましたが、すでに複数の担当者がいたこともあり、これから体制を強化していく状況だったtoBのマーケティングチームで、幅広くマーケティング活動を経験することを選びました。現在はtoBマーケティングチームのメンバーとして、新規顧客の獲得と、既存顧客の掘り起こしのためのMAツールの活用促進、広告の運用、コンテンツの作成等、ギークスのサービスを日本一にすることを目標に、日々仕事に取り組んでいます。

小原さん:入社後、人事データ分析システム「ジンジャー人事データ分析」の立ち上げおよび開発を担当しました。その後、既存の勤怠管理システムのリプレイスや生成AIの開発にPjMとして携わっています。スクラムを用いたアジャイル開発手法を活用し、ジンジャー人事データ分析、生成AIともにMVP開発を意識しており、短期間でのサービスローンチに成功しています。

ジンジャーを日本一のプロダクトにしていくために、タレントマネジメント領域を強化していきたいと思っており、人事データ分析の知見などを活かし、サーベイ関連のPjMも担当しています。

また、複数の新規プロダクトに携わる中で、メンバーが主体的にプロジェクトを進行するような体制を整えています。

「MVP受賞者」としての自負

ーお仕事については後ほど深掘りさせていただくとして、ここからは、MVP受賞についてお話をお伺いさせていただきます。受賞された時の感想を率直に教えてください。

中西さん:まさかと思いつつ期待はしていたので(笑)嬉しい気持ちと、ホッとした気持ちが同時に来た感じでした。MVPを受賞したタイミングがマーケティング部に異動して3ヶ月目ということもあり、周りに何かを与えられていたのかが分からず、また、自分より遥かに仕事ができる先輩方とお仕事をさせていただいたので、自分が獲れるというのは驚きでした。ここまで、社会人としての土台を作ってくれた先輩方も一緒に評価してもらえた、という嬉しさも大きかったです。

小原さん:日本一の開発組織に近づくための一歩になれたと思いました。MVPを受賞できたのは、私だけではなく教育を担当しているメンバー、プロダクトに携わるすべての方のおかげだと思っています。受賞に感謝しながらも、現状に満足することなく、前向きに、jinjerのバリューである「バクソク」を意識していこうと、気持ちが引き締まる想いでした。

ーどのようなところが社内で評価されたと思いますか?

小原さん:常に、「競合を圧倒」するプロダクトを作り続けることをモットーに、迅速な判断を意識している点や、メンバーへの教育、プロダクトの設計クオリティを評価していただいたと思っています。

メンバー教育に関しては、私がPjMとして複数のプロジェクトを見ているのですが、どこまで主体的に任せるのか、権限をどの程度譲渡するのか、そのバランスを特に評価いただけたのかなと。また、設計クオリティに関しては、PdM(プロダクトマネージャー)と一体になり、競合他社・サービスの分析をし、市場が何を求めているのかなどを調査した上で、圧倒的に追い抜くためのプロダクト設計に取り組んだ点が評価いただけたかと思います。

中西さん:授賞式で事業本部長の成末さんからもコメントでいただきましたが、周りのメンバーがどうしたらもっと仕事を楽しめるか・サービスを顧客にこれまで以上に届くようにアピールするにはどうしたらいいかを考えながら、コミュニケーションをとっていたことが要因だったかなと思っています。

私は「こうした方がいいかも」という改善策・アイデアが見えた瞬間にアクセルを踏むタイプなんです。ただ、仕事は一人では完結しないものなので、自分が突っ走るだけでなく、なぜ今それをやるのか、やった先にどんな成果を見据えているのかを、コミュニケーションの中で周りのメンバーに伝えるように意識していました。私も小原さんと同じで、ギークスのサービスを日本一にしたいと思って日々業務に取り組んでいるので、メンバーみんなが同じ目標に向かって走れるようにするにはどうすればいいのか、は常に意識しているところですね。

ー受賞後、スタンスや意識に変化はありましたか?

小原さん:これまで以上に、jinjerの開発組織を日本一にすることを意識しています。また、主語を「私」から、「メンバー」や「組織」にすることを心がけています。つまり、自分自身を中心に考えるのではなく、メンバーや組織全体を主語にして物事に取り組むように意識を変えています。

中西さん:ギークスのサービスを日本一にする、という目標はずっと変わらないので、良い意味でスタンスや意識は変化していないかもしれません。ただ、これまでやってきたことや取り組む姿勢を評価してもらえたと思うと、自信には繋がりましたね。

ー後輩にMVPを獲ってほしいという思いはありますか?

小原さん:獲ってほしいというよりは、メンバーがMVPを獲るために、私自身ができる最大限のサポートをしたいという気持ちです。

中西さん:私も小原さんの考えに近いと思います。「獲ってほしい」っていう考えはあんまりなくて、質を上げるためのフォローアップはできればと思ってはいますが、自分もまだまだプレイヤーとして頑張りたいです。むしろ自分を追い抜いていくようなメンバーがいるとワクワクしますね!

もらったボールは素早くパスする

ー仕事内容も異なるお二人ですが、それぞれ、仕事のスタンスにおいて大切にしていることはありますか?

中西さん:仕事においては、まずはスピードを大事にしています。そして「一人一人知識量や考え方は違う」ということも鑑みて仕事をするようにしています。

スピードに関しては、会社という組織に属している以上、一人では完結する仕事はないと思っているので、まずはもらったボールを自分で止めず、素早く返すことを意識しています。サービスをより加速させていくためにも、スピードへの意識は大切だと感じています。

一人一人の知識量や考え方については、相手に合わせてコミュニケーションをとろうという意識から来ているものです。マーケティングの仕事は、専門の知識や経験を持ったメンバーが協力し、進めていくものだと思っています。そのため、考え方や視点が違うことが良いことであり、同時に難しさでもあると思っています。それぞれが持っている能力を最大限に活かせるように、「どんな形であれば一番意図が伝わりやすいだろうか」を考えながらコミュニケーションをとるようにしています。そうすることで、結果的に仕事が早く進みますし、全員が気持ちよく働けると思っています。

小原さん:私も「スピード」は特に大事にしています。バックオフィス市場は、日々目まぐるしい進化を遂げているので、私はプロダクトとチームを「生命体」ととらえるようにしています。社内連携や意思決定で時間がかかり、市場で遅れをとるということは避けたいですね。MVP開発・リーン開発を使用してまずスピード感を持ってローンチを行い、市場の状況をプロダクトを通して確認できる状況を作ることが、サービスを前進させていく上でとても大事だと思います。

もう一つ大切にしていることとしては「柔軟さ」です。プロダクトを作るのも、売るのも、進化させるのも、すべて人間の仕事です。すべて思い通りに行くことは難しいです。都度「こうした方がいい」や「こうあるべきだ」という点も出てきます。プロダクトをいち早く適応させ、進化させるためにも、チームやプロダクトの形を必要に応じて素早く・柔軟に変えるよう意識しています。

「スピード」と「柔軟さ」を意識すると、メンバーの理解を得ることも難しくなってくるかと思いますが、チームや部の目標として「jinjerのプロダクトを日本一にしたい」という想いを持っており、メンバーそれぞれが目標に向かって走ってくれているので、納得感を持って進められるよう、密なコミュニケーションで認識を合わせることも大切にしていますね。

ーどんな時に達成感や充実感を得ていますか?

中西さん:外の情報に触れる機会が増え、毎日新しいことを学べること、自分ができることが増える実感があることが楽しいです。自分が新しくインプットした知識や経験を生かして、サービス改善におけるプラスになる提案ができた時、そしてそれが成果につながった時は「やったー!」ととても嬉しくなります。

小原さん:「挑戦を恐れず、成長を続ける」をモットーとしているため、大きな失敗をしてしまうことも多々あります。そんな時、お客様のことを一番に考えてどのようにリカバリーするべきかを考え、納得のいく形にできた時の達成感は何事にも代えがたいです。また、プロダクトの予想外の事態に直面した際に、市場のニーズに応じたプロダクト開発をしたり、目標を柔軟に変更したりと、常に進化させることが楽しく、とても充実しています。

その上で、メンバーが自信を持って独立して行動し、結果を出せるようになった時や、新しいアイデアを提案したり、教えたことを応用して独自の解決策を見つけた時はとても嬉しいです。

目標達成のための、現状把握とこれからの進化

ー今後の目標について教えてください。

中西さん:「選ばれ続ける」サービスになるような体験設計、より効率的に顧客を獲得する仕組みづくりに興味があるので、今後もそういった領域に関わり続けられるといいなと思っています。ギークスの強みを明確にして、それを全員が理解して、訴求できる体制を作っていきたいですね。

小原さん:jinjerの開発組織をさらに進化させ、日本一の開発組織としての地位を確立していきたいです。メンバーのプロジェクトマネジメントのスキルをさらに深化させるとともに、さらなるプロダクトの進化をリードしていくことを考えています。また、全メンバーが日本一のスキルと意識を持てるような教育体制を強化し、jinjerのプロダクトをバックオフィス市場で圧倒的な存在にしていきます。

ーお二人とも「選ばれ続ける」や「日本一」といったような、サービス・プロダクトに対する熱い想いが印象的なのですが、その実現に向けて今後必要になることはなんでしょうか?

中西さん:サービスと組織の両面での進化が必要だと思っています。フリーランスという働き方が広がる中で、競合のエージェントもかなり増えてきましたし、エージェントに限らずダイレクトリクルーティングやAIを駆使した採用手法など、競合となるサービスは多様化しています。創業当時はITフリーランス活用においてはパイオニアだったものの、日本一の地位を確立するためには、数あるエージェントのなかでギークスが何を強みとする企業なのかを見極めて動くことが大切だと思っています。

組織としては、競合他社の分析や、ギークスの強みを明確化した上で、それをアピールするための仕組みづくり、実行するための部署内での各メンバーの役割など、まだまだできることはあると思っています。

小原さん:検索エンジン=Googleのように、人事労務システム=ジンジャーとなることを目標としています。そのために、「ジンジャーが選ばれるプロダクトになるには?」「日本一になって、他サービスから追い抜かれないようにするには?」を考え続けることが大切だと思います。

また、引き続き「日本一になる」という共通目標を開発組織内で定着させることも意識していきたいですね。人数が増えて目標がブレるのではなく、より一丸となって取り組んでいけるような組織にできればと思っています。

ー「視野を広げる」「視座を高める」というのも一つ大きなポイントになりそうですが、そのために取り組んでいることはありますか?

小原さん:常に「一つ上のポジションの人がどう考えるか」という視点で物事を考えています。自分が出した結論とどのように違うのか意識することで、視野を広げ、視座を高める努力をしています。

中西さん:私も似ているかもしれません。一つ上のレイヤーのポジションの方が、何を見ていて、どういう根拠でこの数字を出してきたのかなどにも気を配るようにしています。また、会社として、ギークスがどう評価されているのか常にアンテナを張るよう意識しているので、財務指標などの「会社の見方」も覚えたいなと思っていますね。

ーそういった意識を持つようになった背景についてもお伺いしたいです。

中西さん:自分の人生の中で、仕事をどう使いたいか、といった目的意識から来るものだと思います。仕事は自分の時間をすごく割いてるもので、じゃあそこに取り組む中で自分はどうありたいのか?を考えた時に、自然に「視野を広げよう」「視座を高めよう」っていう考えに至るのではないかと思いますね。

小原さん:誰かに言われたから、「じゃあ視座を上げよう」ってなる人はなかなかいないかなと。多分、あるタイミングで「そっか、視座を上げてくべきなんだ」って気づく時があるのかなと思います。その時にどう行動するかが、「仕事をさせられているのか」もしくは「仕事をするのか」という、ビジネスパーソンとしての大きな違いに繋がっていくのだと思います。

ーありがとうございました!

取材を終えて

今回、ギークスとjinjerが入居するフレキシブルオフィス「WeWork」でのご縁もあり、対談企画が生まれました。

取材の結びとして、インタビューを通して感じたことや学んだことをギークスの中西さんに伺いました。

私は新卒からずっとギークスにいるので、他の会社の、しかもMVPを受賞している方と対談ができたのは、いち社会人として刺激をもらえる良い機会になったと感じています。

小原さんとのお話の中で「一緒に仕事をする方々との目線合わせ」の大切さを再認識し、より一層意識するようになりました。やっぱりサービスをつくるのは人であり、その人たちとの関わりや関係値はサービスづくりの質に影響するなと。共通言語を用いて目標達成のための会話をすること、業務以外のコミュニケーションを大事にすることも大事だと改めて思いつつ、まだまだ工夫できる余地があると感じました。
また、意思決定やリカバリーを素早く行うための工夫など、「仕事におけるスピード」についての小原さんのお話を思い出し「他の会社はあのスピード感で動いているんだ、うかうかしていられないな」と、背筋が伸びる瞬間があります。

今後、仕事をしていく中で諦めそうになった時や、妥協してしまいそうになった時には、この対談を思い出して気持ちを立て直したいと思います。そのくらい、刺激をたくさんいただきましたし、自分の仕事観やスタンスを言語化できる良い機会となりました。

引き続き、ギークスのサービスを「選ばれるサービス」にしていけるよう、頑張っていきたいです!ありがとうございました。