SERVICE 2023.05.12

ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」~四半期累計での案件倍率は10.83倍に~

ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」~四半期累計での案件倍率は10.83倍に~

ギークス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:曽根原 稔人、以下ギークス)は、案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめた、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表いたします。このデータは、ITフリーランス市場における需給トレンドを表すもので、ギークスでは、本レポートを四半期に一度発表しており、今回は2023年1〜3月の案件倍率をまとめています。

2023年1~3月における「案件倍率」のトレンド

 2023年1月から3月の案件倍率は、1月:13.25倍、2月:9.33倍、3月:10.66倍と高水準で推移し、四半期累計では10.83倍となりました。これにより、IT人材の確保は依然として困難な状況が続いています。

 案件数に関しては、前年度と比較して1月:92%、2月:127%、3月:124%と概ね増加しています。また、成約の中には、居住地に関係なく地域を超えたフルリモートワークでの参画を受け入れる「クロスマッチング」が、前四半期と比較して132%の増加となり、全国的に広がっています。

 案件の内訳としては、システム開発案件やフィンテック領域における電子決済案件の引き合いが増え続けている他、医療分野のDX化を推進するための案件なども増加しています。

 スキルニーズに関しては、依然として「JavaScript」「PHP」の需要が高く、さらに「TypeScript」などのオブジェクト指向言語の案件も増えています。また、特定のスキルに特化したスペシャリストよりも、複数のプログラミング言語に精通し、技術力はもちろんのこと、課題の要点を理解し、自発的に解決に向けて柔軟に対応できる人材が求められる傾向にあります。

 なお、この四半期におけるITフリーランスの新規登録者数は、前年同期比で163%増加しており、ギークスに登録されているITフリーランスの方々からのリファラルや、交通広告等によるサービス認知の向上が主要因として挙げられます。

2023年4~6月のトレンド見込み 

 案件数に関しては、4月は横ばいで推移し、5月からは7月以降の人材確保に向けた動きの活発化により、増加する見込みです。

 案件内容としては、引き続きフィンテックやヘルスケア分野の案件が堅調に推移する他、2023年10月に施行されるインボイス制度に伴い、システム開発や改修に関連する案件が突発的に発生することが予想されます。また、コロナ禍が収束し、旅行やレジャーに関連するアプリ・サービスの案件も徐々に増える見込みです。リモートワークを継続的に行う企業が多いため、クラウドサービスやセキュリティといったインフラ関連の案件も継続的に伸びていくと予想されます。

 案件を探すITフリーランスに関しては、4月は横ばい、5月以降は徐々に増加する見込みです。IT人材の不足感は継続して高く、激しい人材確保競争が起きています。トレンド技術に限らず、システム開発・設計において、上流工程から対応できる人材や、リモートワークの環境下においてもコミュニケーション能力が高い人材は、市場での人気をより多く集めています。

 発注企業側の採用戦略としては、ITフリーランスが要望する多様な働き方を受け入れることや、募集範囲を全国に広げることが、最適かつ早期のマッチングへの足がかりとなります。

ギークスの「IT人材事業」とは

「働き方の新しい‟当たり前”をつくる」を事業ミッションに掲げ、ITフリーランスの働き方を支援し、企業とマッチングするサービスを展開しています。20年以上の支援による豊富なノウハウがあり、登録者数20,000名を超える日本最大級のエージェントです。キャリアアドバイザーの継続的なサポートによって、ITフリーランスのスキルや志向性を正確に把握し、企業のニーズに応える最適なマッチングを実現します。ギークスが技術力をシェアするプラットフォームとなることで、雇用にこだわらない人材活用で社会のIT人材不足を解消します。

<提供サービス>

・ITフリーランス専門の案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)
・ITフリーランスとのマッチングプラットフォーム「GEECHS DIRECT(ギークスダイレクト)」 
・ITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ

<本件に関するお問合せ先>

ギークス株式会社 広報 電話(050)1741-0301 pr@geechs.com