INTERVIEW 2024.07.19

カルチャーの浸透が組織と個人の未来につながる。「Culture Deck」プロジェクトメンバーインタビュー

カルチャーの浸透が組織と個人の未来につながる。「Culture Deck」プロジェクトメンバーインタビュー

ギークスが大切にしている価値観、カルチャーをまとめた「Culture Deck(カルチャーデック)」を今年5月末に公開しました。
今回は「Culture Deck」制作プロジェクトメンバーのIT人材事業本部 CS部 部長 大橋さん、人事戦略部 部長 田岡さん、広報・サスティナビリティ推進部 池亀さんに、制作の経緯や込めた想いなどを聞きました。

「Culture Deck」|ギークス株式会社 はこちら

三者三様の想いから実現した「Culture Deck」制作プロジェクト

ー「Culture Deck」を制作した背景について教えてください。

池亀さん:広報として、昨年は人的資本の開示や「産休・育休ガイドブック」の制作を行いました。発表後は社内外からさまざまな反響をいただき、情報開示の重要性や意義を再認識しました。

社内制度や人事情報の開示は、社内のメンバーにとっては会社を改めて理解し、所属することへの納得感やポジティブな気持ちを醸成できる機会に、また、社外の方々にとっては事業やサービスとは違う角度からギークスを知ることができる機会になるのではないかと感じ、次のステップを検討した際、今回制作した「Culture Deck」のようなアウトプットを制作する必要があるのではないかと、会社に提案したことが始まりでした。

「現場の声をしっかりと反映した内容にしたいので、IT人材事業本部の方々とプロジェクトを組成したい」と、IT人材事業本部長の成末さんに相談したところ、大橋さんと田岡さんを推薦いただきました。

大橋さん:選んでいただいたことはとても嬉しかったですね。私が新卒入社した2013年当時は、まだ全社員が50名にも満たない規模でした。そこから新たなサービスの創出や上場などを経て組織が成長してきましたが、会社の規模が大きくなるにつれて、ギークスが大切にしてきたカルチャーや目指す先についての浸透度や納得感が薄れてきていることを肌で感じるようになり、少なからずもやもやした気持ちを抱えるようになりました。

「働き方の新しい『当たり前』をつくる」という事業ミッションの実現に向け、より強い組織を作るために、これまで以上にメンバー達との目線を合わせる必要性を強く感じ、そのために「Culture Deck」は重要なツールになると確信し、プロジェクトへの参加を決めました。
また、以前、成末さんと面談をした際に、「部長としての仕事以外にも、ギークスに長く在籍している自分だからこそメンバーに伝えられることを発信していきたい」と相談していたので、そうした意向を汲み取ってもらえたのかなとも感じました。

田岡さん:私もとても嬉しかったですね。私は大阪支店が立ち上がったばかりの頃に入社し、営業パーソンとして、関西を中心とした商圏の拡大に寄与してきたつもりです。組織が拡大するためには、さらなる組織力強化が重要だと考え、研修体制の強化に取り組みたいと、教育チームに手を上げました(現在は人事戦略部)。
「Culture Deck」により組織への理解度を深めることも、土台固めの重要な要素だと思いますし、個人としても、教育チームとしてもやりたいことと一致しました。プロジェクトメンバーが公募制であっても1番に手を挙げていたと思います。

初心に立ち返り、挑戦意欲を新たにする存在を目指して

ー「Culture Deck」を通じて実現したいことは何でしたか?

大橋さん:事業部の一体感を高めることですね。そのためには、メンバー1人ひとりがギークスが目指す先や大切にしているカルチャーを理解して、自分の言葉で語り、体現することが重要だと考えています。メンバー達が仕事をする中で迷った時に、私たちが目指す先や大切にしている価値観といった「初心」に、気軽に立ち返れる場所が「Culture Deck」になれば嬉しいなと。また、入社した当時の想いや実現したいキャリアを思い出し、挑戦意欲を新たにするきっかけになればとも思っています。

田岡さん:ギークスの人材育成に対する考え方やその道筋を明確に開示することです。ギークスで働くことを通して、習得できるスキルやキャリアイメージを伝え、自身の成長がイメージしやすいものになればと思っています。
私自身、「やりたい」と手を挙げたことを認めてもらい、実現してきたことで、ギークスでのキャリアを高めてきました。まさに「出る杭を讃える」組織だという、自分が体現してきたギークスの魅力や可能性を伝えていけたらという想いもありましたね。
また、ギークスにご興味をお持ちいただいた方が、ご自身の価値観とギークスのカルチャーがフィットするかどうかを確認できるツールを制作することも実現したかったことの1つです。

池亀さん:田岡さんと似ているのですが、今まで伝えられていなかったギークスの想いや魅力を社内外にしっかりと伝えることです。ギークスは比較的多くの情報を公開している会社だとは思っていますが、これまでは経営層やメンバーのインタビュー、イベントレポートなど「人」や「出来事」を軸とした発信をメインとしていました。そこに加えて、「Culture Deck」のように「仕組み」を開示することで、ギークスをより深く理解いただけるのではと考えました。

コンテンツ決定までの道のり

ー「Culture Deck」に掲載するコンテンツはどのように決めていきましたか?

池亀さん:制作する上で、数十社の会社資料を拝見したのですが、どの会社もそれぞれ色が異なり、ギークスとして何を載せるかは非常に悩みました。検討の結果、会社の目指す先や創業時から大切にしているカルチャーから始まり、組織ポリシー、事業部クレドの紹介、育成人物像やキャリアパスの提示という流れで、何を大切にしている会社でどんな組織を組成しているのか、入社後にどういった成長曲線が意図され、どういったキャリアを構築できるのか描きやすい構成にしました。

大橋さん:組織ポリシーや事業部クレド、評価指標については、策定当時と現在とでは会社のフェーズや組織の状況が異なるため、その内容を見直すことから始めました。成末さんと壁打ちをさせていただき、部長同士でも話し合いを重ねることで、大切にしてほしいことは何か、よりメンバーたちに伝わりやすくなった、良いアップデートができたのではと考えています。

田岡さん:育成人物像とキャリアパスは、「Culture Deck」をきっかけに明文化したものです。育成人物像は言わば教育・研修の幹となるものであり、メンバーはもちろん、求職者の皆さんが重要視する要素の1つです。これまで言語化していなかった内容を一からつくることは個人的には大きなプレッシャーでしたね。
組織やメンバーそれぞれがありたい姿が何なのか、プロジェクト内で何度も議論し、今と未来が繋がる内容にすることができたと思っています。

大橋さん:それぞれ通常業務を遂行しながら、隙間時間に何とか会議を入れて議論の時間を確保していました。議論が白熱し、アイデアを持ち寄っても考えがまとまりきらないことも多く、「沼りましたね・・・」と3人で天を仰いだことも少なくありませんでした(笑)。

▲沼ったことも今はいい思い出だそうです

ークリエイティブや表現でこだわった部分についても教えてください。

池亀さん:デザインについては、「産休・育休ガイドブック」やファミリーデーのノベルティなど、ギークスのコンテンツのデザインを数多く担当してくださっているパートナー会社さんに依頼をしました。ギークスのコーポレートカラーであるブラックネイビーを基調に、ページの内容に合わせてアクセントを入れつつも、全体的に見やすさを重視してつくっていただきました。

表紙は、ギークスロゴの各辺を切り取った、さまざまな形のモチーフをあしらうことで、働くメンバー一人ひとりの個性や多様性、またはそうした個性を歓迎する環境を表現しています。デザインの面からもギークスらしさを伝えられているのではと思っています。
ギークスのことを深く理解してくださっているデザイナーさんのおかげで、とてもスムーズに制作が進みましたね。

▲「Culture Deck」表紙

田岡さん:研修の流れやキャリアの描き方は、デザイナーさんのお力を借りながら、わかりやすい表現にできたと自負しています。テキストについては、社内外で受ける印象が変わらないように細心の注意を払いました。  

大橋さん:「実態と違う」とメンバーが白けては意味がないので、普段使っている言葉を取り入れるなど、言葉選びには気をつけました。知っているはずなのに、会社や組織を表現することがこんなにも難しいのかと実感しました。私が提案した表現がバサバサと却下されたのは少し悲しかったですが、いい勉強をさせてもらったとポジティブに捉えています(笑)。

池亀さん:あらゆるステークホルダーの皆さまが気軽に見ることのできる内容となるように心がけて試行錯誤を繰り返したので、ギークスが目指す先、価値観をわかりやすく、柔らかく伝えることが実現できたと思っています!

カルチャー浸透に向けて、歩みを止めない

ー最後に、今後の展望について教えてください。

田岡さん:「Culture Deck」を作って終わりではなく、浸透させていく取り組みを行っていきます。例えば、人事戦略部では、「Culture Deck」に記載していた内容をメンバーが体現できていると実感できるよう、研修プロセスを見直し、アップデートを図っている最中です。また、採用活動の場では積極的に候補者の皆さまに共有しており、「Culture Deck」を活用して採用の効果測定なども行っていけたらと思っています。

大橋さん:「Culture Deck」をメンバー全員に共有し説明しましたが、熟読を強いてはいないので、正直な話、理解度にばらつきがあるでしょう。さまざまな取り組みを通じて、事業部クレドやカルチャーが自然と仕事の中の会話に出るような状態を目指していきたいですね。悩んだり、思ったことを伝え合えないというような場面で「Culture Deck」の存在を思い出して活用してくれたらいいなと。
また、メンバーが安心して活躍するためには、ご家族やパートナーなど、支えていただいている周りの方々の存在は切り離せません。以前、設立記念の際に「カルチャーブック」を各家庭に郵送してもらったのですが、家族に「素敵な会社だね」と言ってもらえたことがとても嬉しくて。ギークスのカルチャーが手元に残るようなものも作っていけたらなと、個人的には思っています。

池亀さん:会社の変化と共に、「Culture Deck」の内容もアップデートしていく予定です。ギークスの現在地、未来に向かってどう進もうとしているか、社内外の皆さんにきちんと理解していただけるよう、引き続き透明性高く発信していきたいです。

ーありがとうございました!

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